J.Yokota Rod Maker | 横田ロッドブログ

J.Yokota Rod Maker(横田ロッド)です。ホームページはyokotarod.com。ウェブリブログから引っ越してきました。 本職のバンブーロッド製作はもちろん、 犀川、山岳渓流、海、北海道などの釣り 山菜、きのこ、温泉、焼酎・・・・・ などなど、できるだけ"マメ"に書き連ねていきたいと思います。 よろしくお願いします。

カテゴリ: バンブーロッド・製作

竿袋職人(カミさん)と福竿の竿袋用生地を買ってきました。

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いつもの店のいつものコーナーです。
「うさぎ」にちなんだ "洒落た"生地はあるでしょうか?
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ここらに私の大好物の柄物生地がかたまってますね〜
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  私 「これいいじゃん!」
竿袋職人 「これウサギじゃないよ。却下!」
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結局、ウサギ柄は3つありました。
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で、これに決定!
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私は笑えるか、鳥獣戯画のような柄をいつも選んでしまうんですが、竿袋職人曰く
"しっかりした伸びない生地でないとダメ"
なんだそうです。
ミシンの関係なんでしょうね。

さて、袋は決まりました。
次は中身を作り始めます!



最終塗装が終わって2〜3日後にリールシートを装着して、ロッドは完成します。

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画像は12月17日アップの "2022福竿をやっとアップします" と同じですが・・・

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スウェルバット部、サイン部
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ブランクはこんな感じです。
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100段巻き、スタートはこんなに狭いです。
約10mmピッチです。
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    "2023 福竿" 告知ですが、
  1ヶ所だけ仕様を迷っています。
  明日か明後日、アップします。

      ご期待下さい!!

ラッピングが終わったら塗装に入ります。
横田ロッドでは全ての塗装はハケ塗りです。

こんな、ごく普通の平筆3〜5号を使います。
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どんな仕事もそうですが、両手を使ってピリピリ作業している時に写真は撮れません。
ですから、作業中の画像がないんです。

「塗装」については、また余裕のある時に細かくアップしたいと思います。

そんな訳で、今回はリールシートに使うウッドスペーサー作りを書きます。

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今回は20年以上前に買ったカーリーメイプル
の "朽ち染み" のある部分、スポルテッドメイプルを使いました。
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杢の出そうな部分だけ製材します。
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これを、旋盤を使ってパイプ状に加工します。
この材の場合、これが大問題なんです。

虎目系、栃やタイガーメイプルは思った通りの目が出せます。
瘤系、花梨やメイプルバールもだいたい予想通りの杢が出ます。
ところが、この「朽ち染み」・スポルテッドは厄介です。
杢が面ではなく、線だからです。
あと1mm削ったら模様が消えてしまうこともあるます。
逆に凄く出てくることもあります。

  ・・・・・・・・・・・・

考えても仕方ないので、とにかく多めに削って、良いものだけつかいます。
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8本作ればいいんですが、そんなわけで、20本以上作りました。
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旋盤で偏芯加工の大荒削りをした後は、
各ヤスリを使って手削りで仕上げます

これは同時に作っていた"バーズアイメイプル"ですね。
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この後は塗装に入ります
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今回はメイプルですから、下塗りから仕上げ塗りまで4〜5回で仕上げます。
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ロッドに装着すると、こんな感じ
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明日は仕上がったロッドについて、
簡単に書きます。

今日はコルクグリップ加工からです。 グリップに使うコルクリングは5〜6種類ぐらいにグレード分けされています。

横田ロッドのバンブーロッドに使うコルクは上から1〜2番目、5star〜florを使っています。
 次回からの仕入れはグーンと値上がりするそうで、気が重いです・・・

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 大体グレードごとに分けてあります D10E8275-757A-449A-BA6F-ABA5C2BB135B

5Aグレードのさらに上ランク。 25年くらい前の仕入れで、今では問屋さんでも手に入らないそうです。 3CD3D734-8812-44A6-A26C-931642848F13



 コルクリングをブランクに接着します。 09F33539-CB55-4603-A97E-A4B86A0936E8

接着剤硬化後、旋盤を使ってコルクグリップを加工します。 今回のグリップはシガー グリップを荒削り後、特製パテで穴埋めして 仕上げ削り。 グリップが完成します。 ED12BB91-B31E-4E4E-AC94-37A104B4EAC7

スウェルバットの時は シガータイプのグリップが多いし、 やはり似合うと思います。 94F29823-66FD-495D-8E8B-B219BA724A5B

最後のブランクのクセとり、拭き塗り、 乾燥後ラッピングに入ります。 0A58D066-9165-42D7-8894-FF689EF26520
この後は明日書きます。

ブランク接着後の乾燥中、2日ほどはフェルールを作ります。

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横田ロッドでは、フェルールは全て洋白(ニッケルシルバー)丸棒から旋盤を使って作ります。
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こんな感じで加工します
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外径を削り終えたら、内ぐりをします。
なんといってもメスフェルール内側の
鏡面仕上げ・リーマー加工は最高に神経ピリピリ、シビれる仕事です。

フェルール完成
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フェルールが完成したら、接着剤にまみれたブランクを研ぎ出します。

まだコードを外してないブランクです。
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サンドペーパーを使って
これを研ぎ出します。
右下に盛り上がっているのは、研ぎカスです。
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この仕事は体中「唐揚げ粉」をまぶした鶏肉状態になります。
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研いだブランクです
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これを採寸して、フェルールを接着します。
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オスフェルール差し込み部を
耐水ペーパーで擦り合わせ。
1/100ミリくるったらパー!
これまた神経ピリピリの仕事です。
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明日はコルクグリップ加工から書きます。


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